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「閉経記」「たそがれてゆく子さん」伊藤比呂美

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詩人の伊藤比呂美さんのエッセイ集2冊です。今私の目の前にある更年期とか近づいてきている老年期のリアルについて知りたくて読んでみました。

人付き合いと本から得られる事

伊藤比呂美さんについては、女性であることを強く意識して生きている人だなという印象があります。

私も、男尊女卑を強く感じて生きているので似ているところがありつつも、彼女の様に3人の子供を持ったり、濃い付き合いの家族を築いたり、恋愛にのめり込んだり…という事はなくて、似ていないところは真逆な感じなので、多分、本質的に似ているところがあるのかもしれません。

それゆえ、共感と同族嫌悪と憧れが入り混じった感情がわいてきます。

こういう相手とは、リアルな世界で人間関係を結ぼうとしてもなかなかうまくいかないものです。ですが、本を読むという行為を通してなら、いいとこどりで必要なことを受け取れます。

ということで、心に刺さる言葉をいくつも見つけられた本でした。

変じゃないもん、そういう人いっぱいいるもん、それがうらやましんだもん、ととっさに反論しそうになったが、やがて、じわじわと娘のことばが身にしみた。 つまり世間のそういう偏見、若くて痩せてる方がうつくしいという偏見に、あたし自身が冒されておったのだ。
あたしは五十五。五十五の肉体で何が悪い、ゆりいか、ゆりいか、と叫びながら全裸で町じゅうはしりまわりたい気分であった。
(閉経記)

※ユリイカとは、見つけた!という古代ギリシャ語

まさに私もこんな感じです。世の中の偏見には染まらないと思っていながらも、思いっきり意識してしまっている自分も感じています。 ですが、まだ全裸で町じゅうをはしりまわりたいところまでは突き抜けられていません。

似ている部分もあり、全然似ていない部分もあるのが他人の人生。

女は特に、結婚するか?子供を持つか?どのような仕事をするか?家族構成や住居形態はどうか?美容にとの暗い力を入れるか?老化の程度やスピードはどんな具合か?等によって 人生が大きく変わるように感じ、それらのいちいちについて他人をすごく意識して比べてしまう。

どういう状態がベストかどうかなんてはっきりとは分からないし、見えている部分の裏側にはそれを維持するためにものすごく大変な思いをしていたり、大きな犠牲を払っている事も少ないないのだけれど、 自分とは違う他人の一面を知ると、自分に持っていないものを楽々と手に入れているような気がして、激しく落ち込んだり嫉妬したりしてしまう。

なので、鼻について卑屈に感じてしまう様な部分だったり、羨ましいと憧れて素直に真似しようと思う部分もあるのだけれど、 自分とは関係ないから冷めた目で見てしまう様なところもある。

とはいえ、ここまであけすけに閉経前後の日常生活を書いてくれることはとても参考になってありがたい。

こういう人がいてくれるから、ぼっちで他人との交流がないひきこもりでも、同世代の女友達と近況報告をしているのと同じような情報を得ることができる。

いやむしろ、時々ご飯を食べに行く同世代の女友達がいたとしても、こういう「本当に知りたいところ」については、親しくしている大事な友達だからこそ、失いたくて、本音で話せなかったりする。

なので、上手な本選びや情報収集が出来れば、友達っていらないようにさえ思いました。

本というのはアナログな情報ツールだと思われがちですが、伊藤比呂美さんの本を読んでみようと思ったのはネットで見つけたおすすめの本情報がきっかけなので、 やっぱりネットの普及による恩恵なのです。

更年期に起こる嫌な事

カリフォルニアに渡って十五年、英語を使って必死に生きてきた。今さら「英語ができませんね」なんて人前で言われるのがいやなのだ。
頑固、偏屈、なんとでも言ってください。どうしても譲れない。行きたくない…
(閉経記)

更年期のせいなのか?最近、イライラしたり、どうしても我慢できないような嫌な事が目につきやすくなった気がしています。

そんな心境にあって、こうやって自分の嫌なものを認める事っていいなと思いました。

できた人間のふりをしなくたっていい。最低限の社会常識だけあれば、あとは自分の好き嫌いを守ることも、自分らしく生きる為には必要な事なのかもしれません。


閉経記

死に際に思う事とは?

死についてはもう少し先かな?とは思っていますが、まだ若いと思っていても意外な終わりがあっけなく訪れるかもしれません。

私は心配性な事もあり、後悔したくないので、やりたい事は早めにやってしまおうと、「老後にやりたい事は今やる」というスタンスに変えましたし、死とはどういうものかについて自分なりの答えを出しておきたいと思っています。なので、死とは何か?死ぬときに人は何を思うのか?という事に興味があります。

自分が戦っているのは「動けなくなった自分」に対してで、「死」ではない。まだまだ戦う余地はある。その上、まだ絵が描ける。 絵を描く事が俺の人生の中心だった。絵が描けるうちは、生きて絵を描く。
(たそがれてゆく子さん)

こんな風に入れるものがあればかっこいいけれど、私にはそういうものはないかな…まぁそういう行動がなくても、 生きる意味や目的とか、かっこいい生き様とかは色々あるのでまぁいい。

だけど、こういうのに匹敵するような、最後まで自分が生きたいと思える源の様なものを見つけたい気はしました。

昨日までは死にたい死にたいと考えていたが、この青い空を見たとたん、死にたくなくなった、いつまでも生きていたくなった
(たそがれてゆく子さん)

人はなかなか死なない。そして、本当に死にそうになる時、やっぱりもっと生きたいと思うものなのでしょうか。

自分がどう思うのか?その時になってみないと分からない事ですが、私も同じように生きたいと思うのかもしれない…そんな気がしました。

それから、パートナーの死について。
どんな風に感じるのかすごく気になるところですが、 「寂しい。ほんとに寂しい。」と、シンプルで誰もが言いそうな言葉で表されているところにリアルさを感じました。

私は家族や友人の死を何回か経験していますが、死について感じるものには人類共通の思いがあるもので、 避けて通れないし、受け入れるしかなくて、多くの人が同じ経験をしてそれを乗り越えているのだから、なんとかやっていくしかないのだと。

そしてきっと現実はたんたんと過ぎていくのだろうなとやけに冷静な思いが浮かんできました。

人が死ぬのはしかたない。でも名残惜しくてたまらない。
(たそがれてゆく子さん)
更年期の五十代はあんなに楽しかったのに、六十代になると、人生から色が褪せたように感じた。
老いていくのは、なんて寂しいんだろうと思った。なんて、なんて、寂しいんだろうと思った。
(たそがれてゆく子さん)
がんの事を話しながら、友人が、「死ぬのは、まあ、そういうものかと思うけど、ふだん感じる、夕日がきれいだとか、雲がすごいとか、 犬がかわいいとかいうことを、人に話せなくなるのが悲しい」とふと言った。
(たそがれてゆく子さん)

人は人

「人は人、自分は自分」というのは私の好きな言葉です。座右の銘的な感じでよくあげたりもしています。

けれども、ここまでの深堀はできていませんでした。すごく大事な気づきを得ることが出来ました。

「あたしはあたし」ができれば「人は人」がわかる。
「人は人」ができれば恋愛もできる、ご近所さんとも姻戚とも職場の人ともつきあえる。
「あたしはあたし」を別のことばでいえば、「自分らしく」になるわけだ。
たとえばDVとかがんばり過ぎとか、「自分らしく」生きられない状態がずっとつづくことになるからつらい。
(たそがれてゆく子さん)

「人は人」をポリシーとし、自分らしく生きたいと豪語していましたが、この考え方によって、すっとつながってすっきりとしました。

みんなホルモンのせいでしたと、今は言い切りたい。
皆さんも薄ら感じておられるだろうが、五十代後半を過ぎるとホルモンが激変し、それとともに「あたしはあたし」が身に沁みてわかってくるようになる。
(たそがれてゆく子さん)

自分の性格の悪さや人としての未熟さを、このホルモンのせいで帳消しにする事は出来ないけれども、少なくない影響がある事を分かってもらえたら嬉しい。

自分の意志とか意識とか、大したことじゃないじゃん、何もかも自分でコントロールしようとしなくてもよかったんだ、と。
ズンバじゃなくてもいい。ヨガでも水泳でもジョギングでも山歩きでもそぞろ歩きでも。
運動じゃなくてもいい。ピアノでも座禅でも書道でも英会話でもそば打ちでも。
自分の意志とか意識とか、大したことない、そんなものでコントロールできないところに自分は生きてるんだなってことさえわかれば。
(たそがれてゆく子さん)

老後に取り組みたい事・すでに取り組んでいて楽しい事がいくつかあります。そのことの意味がここにあるような気がします。


たそがれてゆく子さん



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