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「東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ」遥洋子

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タレントさんの軽いエッセイかと思ったらとてもよい内容だった。

自分とはかなり違う部分の多い著者による、自分にはなかった視点でかかれた書籍で、新鮮味も多く感じました。

隠してはいけない

「危険」なのは隠された言葉ではなく、隠す「思想」だった。隠すから問題を見えなくする。見えないから理解ができない。
理解できないから誤解を生む。誤解はいらぬ恐怖を呼び、その恐怖感こそ「危険」な思想になる。
~中略~
なんか変だと感じず、なぜ?と疑問をもたず、知ろうとせず、そして、なんの問題意識ももたいないで生きるということは、とてつもなく、恐ろしい。
無知が悲劇をくり返す事は歴史が物語っている。

従軍慰安婦、部落問題、天皇制、人種差別など、もっと知りたいと思う事は学校でちゃんと教えてくれない事ばかり。お金の知識とか自分の力で考える力をつける大切さとか、そういう事もしかり。

知られると不味いことは隠されていて、上の人たちはその他大勢の人たちがバカでいてくれることを願っている。

別件で、「隠す事」について考えていたので、この言葉との出会いはシンクロ的だと感じてしまいました(笑)

群れることへの嫌悪感

わたしたちはナショナリズムのなかで自分と民族とを同一化することで「われわれ」と「彼ら」を作り出しているが、
~中略~
国のためにがんばる、と、国のために殺す、は、つながっている。
だからといって友人に、「それが戦争を生むのよ」とは言えなかった。

私は群れることが嫌いで、そこには本能的な嫌悪感があると感じていましたが、原因はこれだなと思いました。 誰かと親しくなったり仲間を作る事には、争いが始まる気配が漂っています。

女の生きづらさの根源

現実と事実の捉え方の違い。物事を多面的にとらえ、様々な立場から見るとまるで異なるもの事かのように見えるという現実。

一つのことをたった一つの見方したないと決めつけ、いつものお決まりのパターンみたいなところに着地させて、それこそが正義だと、それでこそ俺たち仲間だとして人は安心したがる。例えばこれもお決まりのパターン

男並みにがんばると「女らしくない」ので「劣等」、女並みにおとなしくしていると「やはり、しょせん女」なので「劣等」、結局、 どういう生き方をしても「女の劣等性」から抜け出せない仕組みになっている。

これこれこれ。この悔しさ。世の人たちはどれだけ理解しているだろうか!この仕組みの酷さを!

感動したい、感動を与えられる人になりたい

人は感動によってでしか変われない生き物だと言えるのかもしれない。

人の心を動かすことが出来たらとても素晴らしいと思う。

感動させるというと、音楽などの芸術が真っ先に思い浮かぶが、モノを売るという行為も「欲しい。買いたい。」と心を動かす事であり、小さな感動に近いと思っている。

といってもまあ商売にそこまで固執しているわけではなくて、心を動かすことの魅力に価値を感じているのだけれど、やっぱり「感動」の力ってすごくて、感動させるくらいのパワーを生み出す事って必要だと思いました。

知って使う

あなたが、東大を笑い飛ばさないから、皆が笑えない。周りの反応は理解できる。東大という権威が反感を呼んでいる。
~中略~
「私のやってることが、あんたにできて、たまるか!」
~中略~
教授は最後まで「能力に差はない」という立場を一歩も譲らなかった。

熱いなぁ。ちょっと泣けてしまった。物事を極めるにはこのくらいの熱量は必要だと思う。

お金も知も使ってはじめて値打ちがある

フェミニズムって、少し知ると少しつらくなり、知れば知るほど苦しくなる。それは、使い方が難しいからだと分かりました。

ジェンダー社会学者達が強い口調や態度で主張するのはその為なのかもしれません。

知ったことを絶対に伝えようとするための努力とは、声の大きさ・話すスピード・目線の動き・ファッション等々、ありのままの自分で伝えようとするのではなく、自分を変えた方が早いからそうしてる部分は多々あるのでしょう。

それが、技術でありケンカの仕方なのだと思いました。

ケンカの仕方十箇条

まとめてとして書かれていたことは以下の通り

  • 自分がかわいくて何が悪いという「守るための開き直り」
  • 無自覚の当たり前には「わからない」という質問で突く
  • 歪んだイデオロギーには「〇〇って何?」という質問で突く
  • 「あなたは?」質問には質問で返す
  • 広い知識を持つ
  • 固定観念にとらわれない考え方をする
  • 言葉に敏感になる
  • 間を開けない
  • 冷静さを失わない
  • 勉強する。相手よりも分かっている状態でいられるように。

勉強して得た「知」を使うためにはケンカも必要で…

生きていくためにはお金と言葉が必要だ。なければ、支配に隷属するしかない。
「なんか変だとは気づいていても、どこが変なのか言葉になってでない、くやしい。と、言え」と。

私はまだまだこの状態で、くやしさをずっと後になって「あの時、悔しかったのかもしれない」とやっと認識できるに過ぎない事すらあります。

だけど、すぐに言葉が出てこなくても、感じたならそれを素直に、悔しいとか、悲しいとか、変だと思ったとか、それだけでも言えばいいのだと、著者は先輩から言われたそうです。

しっかりと理解し、伝えたいことを明確にして、たくさんの人に向けて、上手な伝え方で表現できればベストだけど、まずは外に出してみることでとりあえず「知を使う事」ができます。

それをしないと、生きずらい社会が変わる可能性はゼロのままでして、誰かが勉強して知識を得て、これは伝えなければならないと知を使ってきてくれたから今があり、昔に比べるとフェミニズムに対する理解が変わってきています。

この本を読んで、女性の生きづらさを感じているという共感を得られてホッとする一方で、もっと勉強し、知を使っていかなければいけないと感じました。

それは、使命感とかではなく、多分そうすることで、私はどうふるまってどうやって生きるのがよいのか?少し分かるのではないかなと思うからです。

フェミニズムという一つの正解があるのではなく、私はそれをどう理解してどう使うのか?そこまで勉強する必要がありそうです。

東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ



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