「とんがって本気」加賀まりこ
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フェミニズムつながりで読んでみました。
今とはだいぶ違う事もある時代の話ですが、素敵だなと共感する考え方にいくつも出会えました。
60年代、70年代の外国の新しいことをどんどん吸収していく時代の雰囲気が好きだし、その時代に芸能などの分野で最先端を切り開いていっていた人達の感性や貪欲さも好きで、彼ら彼女らがそんな時代を経験されたことを羨ましく思う気持ちがあります。
今となっては「古い」と言われてしまう思想・習慣・文化が多いのかもしれませんが、本当に良いものは時代を超えて生き続けます。
そういった“今のわたしが必要としているもの”を見つけて、自分の中に取り入れて、大事にしていきたいです。
生活は文化
男の女も、粋か、いなせか、恰好よく仕草が気が利いて見える“様子のよさ”は、やっぱり一朝一夕に身につくものじゃない。
体で覚えて体にはいってる。それが文化なんだよね。
文化とは日々の生活の中からつくりだされるもの。
特別な日だけにちょこっと行う事ではなく、習慣化されて、それをやらないとそわそわしてしまう事だったり、お金にならないし人に褒められるわけではないし上手ではなくても毎日やってしまう事が、それなのではないでしょうか。
掃除、片付け、散歩、音楽を聴く事と歌やギター、それから食べる事、そして、読書と書く事やヨガ等
私という文化になっているっぽい事と、これから文化的に深めていきたい事は、日々、体にしっかりと沁み込むように行っていきたい。
プライドは手放そうと思っていた
プライドの持ち方は人それぞれだけど。私が持っているプライドは＜自分にとって恥ずかしいことはしない＞。それに尽きる。
ミニマリストとして手放したいものの一つがプライド(見栄)でした。
でも、こういったプライドは持っていた方がよさそうです。
「なんでも手放して何も持たないのがミニマリストではない」そして、「自分の一番のお気に入りを持ちたい」と、考え方が変わってきていたことが、まさに当てはまりました。
自分を良さそうに見せるプライドは手放し、自分に取って恥ずかしいことはしないというプライドを持つことにします。
見た目と基礎
役者はすぐにサマになるように形を真似て覚えていくけれど、演奏家は基礎をみっちりやる…これは生業がつくった“癖”みたいなものかも。 案の定、平泳ぎすると私の方がスピードは速いが、手の掻き方やキックの正確さなどの基礎的な動きは彼女の方が正しく身についていた。
本当にかっこいい人は見た目と基礎のどちらもおさえているように思います。
私はどっちも中途半端だなぁ･･･実力を備えて見た目もよい感じでできるようにしたい。
恋愛関係と孤独を引き受ける人生の生き方
血を分けた肉親、あるいは恋人同士や夫婦でも、誰かといることで孤独じゃないと思うのは幻想だと思う。
今とは時代が違う事もあって、不倫しまくっていたり、仲間と集まってワイワイ騒いだり、社会的にちょっとグレーな事も「まあいいっか」としたり等の面については共感しにくいところがありました。
でも、この言葉は人間関係の本質をついているのではないでしょうか。
サルトルとボーヴォワールの関係も、単なるポリアモリー的な事ではなく、人はどう生きるのか？人間は孤独なのか？等の哲学的な深い意味を示唆していると思います。
総合的な感想として、当然ですが、すべての考え方に共感は出来ないけれど、若いころの加賀まりこさんはとても可愛くて(もちろん歳を重ねても素敵です)、メディアを通して歪んで受け取ってしまっているイメージはあるかもしれないですが、魅力的な人だと感じました。
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