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「minimalism 30歳からはじめるミニマル・ライフ」ミニマリスト本を読んだ書評・感想

書籍「minimalism」

作成



2014年に出版された本ですが、「minimalism 30歳からはじめるミニマル・ライフ」を読みましたので、書評・感想をまとめてみました。

著者は、ジョシュア・フィールズ・ミルバーンとライアン・ニコデマスという二人の男性で、ブログやyoutubeチャンネルも人気です。

ブログ:the minimalists
youtubeチャンネル:The Minimalists

彼らは、ブログ&youtubeチャンネル運営で成功していますし、ミニマリストになる以前もビジネスで成功していたので、普通の人の参考にはならないと言えるかもしれません。

また、今では、ブロガーやユーチューバーとして生計を立て、好きなことをして暮らしている人は少なくないので、その手の成功者の話に見えてしまう部分もあります。

でも、本を読んでみて、彼らが考えているミニマリストの本質の部分に共感できることがありました。

と同時に、「ミニマリスト=モノを少なくすること」にフォーカスされがちなミニマリスト像についての注意点をはっきりしておきたいとも思ったので、ブログ記事としてまとめておきたいと考えました。

あらすじ概要(ネタバレ含む)

minimalismは、ミニマリストというライフスタイルを選んだ著者二人組のエッセイ集です。

アメリカンドリームを体現し、お金・地位・名誉と様々な高級品を手にしても幸せになれなったことについての考察と、どうやってミニマリストになったのか?という方法、ミニマリズムとはいったい何なのか?という生き方について書かれています。

構成は以下の8つ

  • イントロダクション
  • 今を生きる
  • 心の健康
  • 成長
  • 貢献
  • パッションとミッション
  • 行動を起こす
  • 変化と試行錯誤

人間生活に大切なもの

私を含め、ミニマリストになりたいという人は多いですが、その根底にあるのは、「今よりも幸せになりたい」という思いでしょう。

ミニマリストになると幸せになれるのでしょうか?

何も考えずに巷の宣伝広告に流されて持ち物を増やしていったのと同じように、なんとなくよさそうだからという理由でミニマリストを目指してモノを減らしても幸せには慣れないでしょう。

物理的に部屋が広くなるとか、面倒が減ってすっきりするという快適さは得られるかもしれませんが、ミニマリズムの本質はそれではありません。

幸せになるためには、人間生活に大切なものを見直す必要があるのです。

著者が言うには、「個人として成長しながら、他の人々に貢献しているときに幸せを感じjる」とのこと。

確かに、成長していないと、自分は停滞してダメな人間に思えてきますし、何の役にも立っていないと感じると、生きている意味ってあるのかな?と思えてきます。

成長も貢献もお金では買えないものなので、著者が様々な高級品を手にしても幸せになれなかったことに納得です。

さらに、人間生活に大切なものとして以下の4つがあげられています。

  • 健康
  • ミッション(使命)
  • パッション
  • 人としての成長

この部分は、この本の中で私が一番読んでよかったと思ったところです。

まず健康でなければ活動できません。そして、情熱をもって取り組めることや、自分がやらなければと思えることに一生懸命になること。当然、ミッションやパッションをもった行動を続ければ、人として成長できるでしょう。

これが実現できれば、心豊かな生活ができて楽しそうだと思いました。

ミッションを見つけることは難しい

パッションを持てることは、自分の好きなことが分かっている人にとっては、見つけることは難しくありません。

趣味の延長などに大好きで情熱をささげられるものがある人は多いでしょう。

でも、ミッションとなると、簡単には行きません。

私も、パッションははっきりしていますが、ミッションと言えるようなものはまだ見つかっておらず、大した活動実績もないのに、ミッションとして掲げるようなことが見つけられるかは心配です。

パッションは自己満足レベルでもできますが、ミッションは、他者に働きかけて影響を及ぼしていくことが必要なので、少しハードルが高いです。

でも、それさえ見つけられれば、ミニマリズムの本質部分がそろうのですから、見つけたいと思いました。

ミニマリストになるために

ミニアリストになるために行動を起こす方法については、パート7の「行動を起こす」の項目に書かれていましたが、この部分は平凡な内容でした。

具体的な方法論を知りたい人は、別の本を読んだ方がよいでしょう。

この本は、モノを減らす術を知りたいのではなく、ミニマリズムの本質についての思想的な理解を深めたい人に向いています。

モノを減らすこと自体は、思い切って捨ててしまえば誰にでもできます。

ただし、捨てたからといってミニマリストになれるわけではありません。

その人にとって必要なものまで捨ててしまっては、ただ不自由な生活になるだけです。

もしかしたら、モノを減らす前よりも不幸になる人もいるかもしれません。

そうではなく、自分にとって必要なものは何かを考えることによって、自分の人生におけるミッションとパッションを探すことが大切です。

不要なものを取り除いていく過程で、必然的にミニマリストとなり、大事なものだけが残るシンプルな生活に行きつきます。

ミニマリストが気になってモノを減らしているけれども、手段が目的となっている人や、ただの片付け術ではないミニマリストへの理解を深めたい人は、ぜひこの本を読んでみることをおススメします。

ミニマリストの先輩として

著者の二人は、本だけでなく、ブログやyoutubeも公開しているので、よりリアルなミニマリスト像の具体例としてみてみるのもよいです。

ミニマリストの先輩の実態がイメージしやすくなります。

英語で書かれていたり、話されていたりするので、日本人には分かりにくいですが、こちらの動画は日本語の字幕付きです。

動画の内容は、ミニマリストになった理由のところだけなので、本の内容とかぶっていて特別に素晴らしいという程の点はありませんが、ミニマリストである彼らの自然体な雰囲気が伝わってくるところがよいです。



本の購入は以下よりできます。

今のままで本当にいいの? 最小限しか持たずに最大限に豊かな暮らしをするための21世紀の幸福論。
大事なものは、そんなにはない。最小限しか持たずに最大限に豊かな暮らしをする「ミニマリズム」という生き方。コントロールを失っていた自分たちの人生の主導権を取り直し、もう一度自分の元に引き戻す。「ミニマリズム」への道のりと、試行錯誤を通して、変化し成長してきた記録。

ジョシュア・フィールズ・ミルバーン (著), ライアン・ニコデマス (著)

出版社: フィルムアート社






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