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「私の個人主義」夏目漱石

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なんだかやけに夏目漱石氏が気になって、彼の作品を連続して読んでいるところなのですが、その吸引力の源はこの作品(講演会の内容)なのかもしれません。

こちら「私の個人主義」と題された講演会の内容は、一言で表すと「自分の頭で判断し、自分の本当に向かいたい道を追求する個人主義で生きなさい。」という感じです。

私がミニマリストに興味をもって、自分の好きなものやどう生きたいかを考えて実行してたどり着いたこと答えも「自分の頭で考える」という事でした。

youtube動画でも繰り返し、「自分の頭で考えましょう」「人は人、自分は自分」「自分について知ることが大切」等の意見を話しています。

100年以上も前にも言われていたことだったんだ!と。
大事な事って、長く語り継がれて残っていくものなので、やはりこれは大切にしていきたい!間違っていない方向性だと確信しました。

さらに、この講演会が行われたのは夏目漱石氏が47歳の時とのこと。私の現在の年齢と近いんです。

東京大学を首席で卒業するような天才と並べるのはおこがましいですが、100年以上のハンデがあると考えれば、単なるシンクロとして、素直に喜んでもいいんじゃないかと。

昔の人と現代人は人生の長さが違うので、この思考がこの先の人生でどう役に立つかは分かりませんが、今、この思考を得られたことによって、悔いなき日々を送っていければ幸いです。


夏目漱石は、当時の日本人が「自分は納得していなくても西洋人のいう事は正しいと鵜呑みにする姿勢」に反発し、「文学の概念を自力で作り上げる」という事を自分の使命としました。

そこで、これを私自身に置き換えて考えてみると…

「同調圧力で忖度や周りに合わせて他人の価値観に踊らされて生きている現代の人たちの姿勢」に反発し、「自分らしく楽に生きる。その概念と具体的な方法を、自力でまとめたい。」といったところでしょうか。

夏目漱石が生きた時代に比べて、今は様々な情報に簡単にアクセスできるし、概念を自分で組み立てる事は多くの人がやっていてそんなに難しい事ではありません。

人間が100年の時間を経て進化した結果、能力が進化してできることの幅が広がっているという事なのでありがたいです。

とはいえ、自分としてはまだまだ勉強不足なので、本をたくさん読み、情報に沢山触れ、自分の価値観を明確にし、日々の生活の中で実際に実行して自分が幸せになり、自分らいい生き方を確立していきたいと思います。


また、夏目漱石は「西洋人がそうだから、周りや大衆がそうだからというのは集団主義を抜け出せていない」と指摘していますが、 これって、本当に今も変わっていなくて、そのまんまじゃんと痛感しました。

100年以上の時間をかけて人類は進化したといっても、日本人は何をやってきたのでしょうか?

大量生産をして物質主義に入れ込み、自らそれに踊らされ、同じ日本人同士で、自分たちが他人をたぶらかして自分の利益を最大化するために作ったものを奪い合って疲弊して心を痛め、自分に与えられた貴重な時間をも無駄に過ごしている。

そんなことをする為に生まれてきたんのでしょうか?
みんな、自分の人生をそんなことに使ってしまってそれで満足なのでしょうか?

もっと価値あるもの。みんなで分け与えられたり、幸せを共に感じあえたり、幸せを増幅させられるような価値のあるものを生み出すことに時間を使えないものでしょうか?

せめて、体に害がなくて心を苦しくさせなくて、健全な価値のあるものを生み出すことに使えないものでしょうか?

自分の利益ばかり考えて、そういった「良き価値があるもの」を生み出そうという気持ちがないと、どれだけ沢山のものにあふれていても、物の価値を見極める事はできなくなります。

賢く自分だけ幸せになろうとしてるつもりでも、自分にもともと備わっているよいものを見極める能力を劣らせてしまっているようにみえます。


夏目漱石は、「個人主義に似ているが、利己主義になってはいけない。個人主義たるには、他人の個性も尊重する事。自分の個性の為に、お金や権力で他人を押さえつけてはいけない。」とも言っています。

これって、マウンティングは駄目よってこと。

自分がお金や権力を持っているからって、それを見せびらかして、そういうものをたくさん持っている事が素敵な事だと他人の心を煽ってはいけない。
人には人それぞれの大事なものや考え方があって、そういった人の領域をむやみに侵してはならない。
自分のやるべきことは自分の道を進む事です。

結局、自分が本当に好きな事・自分が本当に大切にしたい事を知っている人が一番強いんですよね。
それは誰かに勝たなくても、お金や権力がなくてもみんながなれる幸せの形です。

そして、みんなが幸せになる権利。つまり、人の個人主義を邪魔することはやってはいけない。
具体的には、誹謗中傷や脅し・圧力をかける事お金や権力を人をねじ伏せる事、自分の価値観を押し付け他人を洗脳する事などです。

自分の意見を言うだけだから別に問題ないでしょ?って、これらをやっちゃっている人って多いのではないでしょうか。
私自身もやってしまっている事があるように思うので、今後は気をつけます。

また一方で、他人に何をされても何を言われても、その手には乗らないと、自分を貫く知恵と確立した自己を、一人一人が持っておく必要もありますね。


それから、お金は何にでも買えられる。色々なものを買える。人の心も買える(場合もある)だからこそ、権力者や富の所有者は見識を持ち責任を持たなくてはいけない。

この指摘は、夏目漱石が今の世の中を予言しているかの様で驚きました。

たとえば今私がここで、相場をして十万円儲けたとすると、その十万円で家屋を立てる事もできるし、書籍を買う事もできるし、または花柳社界を賑わす事もできるし、つまりどんな形にでも変って行く事ができます。そのうちでも人間の精神を買う手段に使用できるのだから恐ろしいではありませんか。すなわちそれをふりまいて、人間の徳義心を買い占める、すなわちその人の魂を堕落させる道具とするのです。

私は、権力やお金を持っている側の人間ではないけれど、自分の持っているお金をどう使うのかは、このことを踏まえて慎重に考えていきたいと思いました。
さらに

もし人格のないものがむやみに個性を発展しようとすると、他を妨害する、権力を用いようとすると、濫用に流れる、金力を使おうとすれば、社会の腐敗をもたらす。
ずいぶん危険な現象を呈するに至るのです。

今の時代って、大した教養がなくとも運よく大金が入ってきたりすることもあります。

インターネットの波にうまく乗れたとか、投資でいいタイミングを掴めたとか…

私には有り余るようなお金はないけれども、多少のお金を使うのにふさわしい人格を備えられているのだろうかと心配になりました。いや、確実に足りていない気がします。

歳をとった時に周りに迷惑をかけないように、自分の世話をまかなえるようなお金を蓄えておきたいとは思いますが、合わせて人格も持ち合わせていかなくてはいけないですね。

かさばる物質的なモノではないのが幸いだけれども、持ちたいモノが増えてしまいました。
お金では買えなくて、手に入れることは難しそうだけど、これを持っていれば素敵な人生になりそうです。手に入れられるかな?

「私の個人主義」夏目漱石



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