「金閣寺」三島由紀夫
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環境が運命を作る。誰でもそういう風に生まれたなら同じように金閣寺を焼くに至ってしまうのかもしれません。
そう思ってしまく程、徐々に自然にその方向へ流されていく様を追体験するような感じで読みました。
ただほんの少し、「そこでそう考えるのか?」と、ちょっとだけ、違和感はあり、とどまるタイミングも何回かありました。
少しの違いですが、そういった些細な事が犯罪者とそうではない人の違いなのでしょう。どこからが犯罪でどこまでがそうではないかという線引きも、人間が作った単なる基準にすぎません。
という事で、心に残ったところをいくつか書き残しておきたいと思います。
自分の中にある相反する思い
俺は自分の存在の条件について恥じていた。その条件と和解して、仲良く暮らすことは敗北だと思った。
生まれつき内翻足の柏木の自分語りのセリフより。
柏木は癖が強くて毒のあるキャラクターですが、心の底からは憎めない様な複雑な人物だと感じました。
この発言も、他人に理解されてたまるか!他人とは違う。普通の人と一緒にするな!という怒りはあるけれどそんな自分への自己愛もなくすことはできない・・・矛盾する思いに苦しんでいる様で、人間臭く、共感を覚えました。
意外と大したことなかったりする
美というものは、そうだ、何と云ったらいいか、虫歯の様なものなんだ。 それは下にさわり、引っかかり、痛み、自分の存在を主張する。とうとう痛みに耐えられなくなって、歯医者に抜いてもらう。 血まみれの小さな茶色の汚れた歯を自分の掌にのせてみて、人はこう言わないだろうか。
『これか?こんなものだったのか?俺に痛みを与え、俺に絶えずその存在を思いわずらわせ、そうして俺の内部に頑固に根を張っていたものは、今では死んだ物質にすぎぬ。
~中略~
それにしても、俺から抜きとられて折れの掌の上にあるこいつは、これは絶対に別物だ。断じてあれじゃあない』
美を虫歯の例えるというチョイスが斬新で的確で面白い。
美に限らず、自分の中で過大評価してしまっている物事やなぜかすごく気になって影響を受けている物事も、こんな風に、ちょっと視点を変えたら「こんな物」だったりします。
認識か?行動か?
物語の後半で、「この世界を変貌させるものは行為か?認識か?」という問いかけが何回かなされました。
「認識が行動を決めるので、悪い行いを思う事こそ罪」。悪い行いをしてはいけないのは当然のこと、悪いことを思うのもNG。その思いこそが悪い行いの芽だという考え方が仏教の教えか何かに合った事を思い出しました。
悪い言葉遣いをする人って、心の中でそういう悪い事を考えているからだという考え方も聞いたことがあります。
なので、認識と行動は無関係ではない。ある程度つながっているし、見える部分はその人の一部分であることは変わりないから、認識(思い)は、人に言わなきゃばれないとか、行動に移さなければいいというものでもないとは思います。
認識できているけれど行動につながらない善行もあるけれど、まずは認識をよい状態にすることは大切。そして、それが行動につながれが理想的です。
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