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「三島由紀夫レター教室」三島由紀夫

作成



お茶目な三島先生が堪能できるエンタメ小説。癖のある5人の登場人物が交わす手紙を連ねることで構成されています。

装画は山本容子氏でお洒落。吉本ばなな「TSUGUMI」の表紙の花のイラストも彼女によるもので可愛い。「三島由紀夫レター教室」というタイトルもいい感じです。

期待が大きすぎたか

絶対に面白い!と期待しすぎたせいか、そこまでではなかったのですが、真面目な文芸作品を書く三島先生がこんなユーモアや皮肉たっぷりの文章も書けるというふり幅の広さに惚れます。

そういえば、ビートルズの凄さについて「幅広く色んな曲を生み出している」という考察をききますが、まさにそれと同じ!

やはり天才は何かに突出している面がありつつも、色々な事が出来てしまう凄さも併せ持っている事が少なくないような気がします。「天は二物を与えず」なんて嘘だと再確認しました。

手紙とSNS

私は若いころに手紙のやり取りをした経験を持つ世代です。

手紙を書く時って、「一人ノリツッコミ」をしたくなったり、あえての毒舌を吐きたくなったり、独特のテンションになったりしたという記憶がありまして、その感覚を懐かしく思い出しながら読みました。

今は手紙の役割をSNSやLINEが取って代わっているけれど、そこにこういった文化芸術表現的要素は少ない様に思います。

味気ない世の中になってしまっているのかもしれません。

人を知る。世の中を知る

気楽に読めるエンタメ小説ですが、最後の〆には三島先生らしい哲学があって、読了後の満足感を満たしてくれました、

世の中を知る、ということは、他人は決して他人に深い関心を持ちえない、もし持ち得るとすれば自分の利害にからんだ時だけだ、 というニガいニガい哲学を、腹の底からよく知ることです。

私は、熱愛中の男女について、美しい相思相愛に見えたりしても、実はお互いの利害関係ががっちりと噛み合っているというだけであって、 そのバランスが崩れれば、人として別に好きでもなんともないと目が覚めたりするものじゃないかと思っています。

自分にとって利益があって都合がいいから、その人のことを好きだと思い込んでいる…みたいな。

今も昔も、人間ってエゴの塊で、世の中は世知辛いなぁ。


三島由紀夫レター教室



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