卒婚するにあたって財産分与はどのように分ければいいの?
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結婚生活を送るということは、生活にかかる様々なお金について協力しあっていくものです。
離婚するとなると、それらを折半して不公平がないように分けましょうという財産分与をすることになります。
年金・退職金・貯金・住宅ローン・不動産・生命保険・株式など金融資産・車などなど・・・。
財産にはプラスのものとマイナスもののと将来効力を発揮するものや変動するものなどがあります。ややこしいですね。でも、生きていくうえで、お金や財産はあるに越したことはなく、誰にとっても大事なものです。
では、卒婚するばあい、財産分与はどのような取り決めをすればよいのでしょうか?
私たち夫婦のお金に関する分け方をふまえて、注意点などについてお話します。
卒婚前から財産は分けていました
私たち夫婦は二人で事業をしていた時期があり、私が経理を担当していた延長で家のお金の管理をしていたことがあります。
お財布は一つという考え方をして、毎月のお小遣いをそれぞれがとるようにして、その部分の使い道については口を出さないようにしていました。
でも、私が将来のために貯金しておきたい額と、夫が今を楽しむために使いたい額に違いがあり、お互いに不満がたまっていきました。
結果として、給料分はそれぞれが好きに使うようにして、余裕がある時に貯金をするというスタイルに変わってしまったのです。
でも、ある意味、卒婚前から、お金の面ではお互いが自立していたと言えるかもしれません。
ということで、私たちは卒婚をする前から、お財布は別で、財産はそれぞれが管理する方法をとっていました。
なので、卒婚をするからといって、とくに財産の取り決めはしていません。
※卒婚までの準備についてはこちらの記事に書きました。
⇒卒婚の意志はどうやって示したらいいの?準備はどうする?
離婚をするなら財産分与は揉める
卒婚ではなく離婚をする場合、財産分与は醜い奪い合いになる可能性が高いです。
円満離婚だとしても、別れて他人になるのですから、少しでも多くのお金(財産)を貰いたいというのが人間の本性です。
離婚の理由が浮気や裏切りなどで憎しみを伴うものであれば、これから先、相手がお金に困ろうがどうなろうか知ったこっちゃありません。1円でも多く奪ってやろうというバトルを繰り広げることも少なくないです。
よく相続争いで親族間でもめるケースをききますが、夫婦間でも同じです。家族という近しい間柄だからこそ、揉めるときは激しくなってしまうのです。
弁護士に依頼をすれば問題解決できるのか
夫婦間の財産分与で揉めないために、あらかじめ弁護士に相談しておけばよいのでは?と思う人もいるかもしれません。
場合によっては効果的なことがあるかもしれませんが、すべて丸く収まるわけではありません。
例えば、別居生活期間中にお金を使ってしまった場合、ないものはないですから、いくら返せとすごんでも無理です。
よくて分割払いか、ある時払いで、のらりくらりされることも珍しくありません。
財産分与は円満な時に話し合うのがベスト
夫婦関係がぎくしゃくしてから財産分与について話し合おうとしてもお互いの奪い合いになりがちです。
お互いが困らないようにフェアに財産分与の取り決めをするには、夫婦関係が穏やかな時に行うのがベストです。
お互いの暮らしやすさを優先して、「卒婚をしましょう」というタイミングは、まさに、財産分与についてしっかり話し合っておく絶好の機会といえます。
例えば、「私は車に乗らないので、あなたが自由に使っていいわ」と差し出すなら、「君のために毎月〇〇円の生命保険は入っておくよ」という感じで、与え合う財産分与ができます。
老後はみんな不安
老後にお金の不安がない人なんていません。大病をして体が不自由になるかもしれないですし、資産運用に失敗するとか、退職金や年金が貰えないかもしれない心配もあります。
少しくらい収入が多くても、老後の不安が消え去るわけではありません、誰もが不安に思っています。
そんな時に、一番良いのは、困った時にも信頼できて助け合えるパートナーがいることではないでしょうか。
財産分与でちょっと多くもらえるよりも、パートナーがずっといてくれることの方がよっぽど心強くて助かります。