「鏡子の家」三島由紀夫
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豪華なキャスティングで楽しめる昭和のトレンディドラマみたいだった。面白かったけど、三島作品としては、金閣寺とか仮面の告白の様な雰囲気の方が合っている気がして、評判が悪かったというのもなんとなくわかる気がしました。
でも、多分ぜんぜん理解できない部分が多くて、すごく深く考えられて書かれているのだとは思う。
彫刻を手元に置きたいだけ
俳優志望の収がお金持ちのパトロン鞠子に振られた時の言葉
あなたはあなたの思っているとおり、生きた彫刻で、その点では非の打ちどころがない。 それだけは安心してだ丈夫よ。 でも私は、今まで彫刻と一緒に寝ていたのが、今度はそれを台座の上に残して、気の向いたときに時々遠くから眺めようとしているだけなんだわ。
恋に落ちそうになってる人にかけてあげたい言葉。
彫刻と寝るのにはお金がいるけど、たいがいそのうちすぐに飽きが来る。
一般的な成功なんて意味はない
健闘選手として成功している峻吉のだめな仲間の原口の自殺の際の描写
こいつは健闘選手として死にたかったんだ。リングの上で死ねなかったから、せめて合宿所で死んだんだろう。」と峻吉が言った。
峻吉は自分の今までの戦績と、原口の失敗に充ちた経歴とをしらずしらず比べ、いいしれぬ気まずさを味わった。
戦績は確かに良かったが、結局峻吉自身も、すぐ後に別の穴に落ちた。
世の中の一般的な価値観で言うところの成功に見える事なんて、たいした意味はない。
人と比べて自分はダメ後思っても、そんなことは全く気にすることではないし、比べる意味がない。
あえて言うなら、何が成功か?何が幸せか?自分は何がしたいのか?それを見つけられた人が勝ちで、それは世の中の評価は関係ないし、だれかと競うものでもない。
脇役的なキャラクターの突然の展開だったけど、意外と心に残っているシーン。
華々しい経歴の人達ばかりが登場する物語だけど、こういう地味目の人の方が一般人としては共感するのかも。
美しいうちに・・・の罠
峻吉が収に言った言葉
そんなに筋肉が大切なら、年をとらないうちに、一等美しいときに自殺してしまえばいいんです
この考え方の罠に落ちる人は後を絶たない。
恵まれた才能を持って生まれた人や、幸せな境遇にいる人ほど陥りやすい、逆説的な落とし穴
やっと現代になって、徐々にだけど、年を重ねることの美しさが理解されつつあるように思う。
それぞれの個性とそれぞれの罠
見た目は良くても中身の魅力のない男は、特殊な愛におぼれ・・・
力をつけたのに、チャンピングベルトを見せびらかすことを我慢できない心の弱さが災いを招き・・・
芸術的才能を持て余して瞑想した末にスピリチュアルにはまり・・・
社会的な出世をしても妻をさみしがらせてしまう・・・
ありがちな人生の罠だけど、これらは結局、メリットとデメリットの様なもので、人間それぞれに個性はあるもので、それを活かせれば一見、社会的な成功の様に見えるけれども、その特徴が同時に、同じようなパターンの罠に陥りやすくもできている。
昔からずーっと、沢山の人が同じような道をたどってきているのだから、自分は自分の個性をよく知っておきたいところです。
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