質素な生活でも豊かな人生を送るための4つのポイント
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日本では、バブル崩壊以降、質素な生活を送りたいという人が一定数を占めるようになってきました。
大量生産大量消費社会に疑問を持つ人や、長引く不景気で節約生活を送らざるを得ない人など、理由はそれぞれですが、ライフスタイルの一つとして、「質素な暮らし」を好む人はいます。
ミニマリスト思想というブームもあって、その動きは、さらに広がっています。
私も、それらに影響されて持ち物の見直しを行い、生活の質が変わったことを実感しています。
そこで、質素な生活で豊かな人生を送るための4つのポイントについてご紹介します。
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目次
とことん簡素な生活とはどんなもの?
質素な生活を送るために、私が実行ことは以下のとおり
- 使っていないものを手放す
- 見栄を張らない
- 予備を多く持ちすぎない
- 買う前にどうしても必要なものかどうかよく考える
- 流行に流されない
- 人の意見に流されない
- 使い切ってから次のものを使う
- 多数の種類を持ちすぎない
- モノを大事に使う
これらを行うことによって、所有していたものの数は大幅に減りました。
例えば、洋服は衣装ケース3箱とハンガーに20着ほどあったのですが、今は4分の1程度となっています。
さらに、同じ用途の道具が複数あった場合は1つにしたり、いつか使うかもしれないと思いつつ数年間使っていないものは処分したりすることによって、押し入れの中の雑貨類も半分以下に減りました。
また、スーパーに食材を買いに行く際に、レトルト食品などをたくさん買い込んでいたのをやめ、ストック食材や冷蔵庫内の食品も賞味期限内に使い切れるものだけにしました。
この様に、とことん無駄を省いていくことによって、身の回りのモノや自分の行動が変化しました。その結果、以前の生活と比べると簡素な暮らしと言える状況になりました。
簡素と質素の違い
「簡素(かんそ)」と「質素(しっそ)」は、似ているようで少し意味が違います。
デジタル大辞泉によると、簡素とは、「飾りけがなく、質素なこと」。質素は、飾り気がなく素朴であることに加え、「つつましくて倹約なこと」という意味もあります。
簡素とはシンプルなことで、質素はそれに倹約の意味も加わるようです。
贅沢な質素生活もある
ミニマリストという考えが流行った際、その生活スタイルを実践する人たちの中には、おしゃれな要素も重視して必要最低限であるけれど品質の良いものを選んでいる人も多くいます。
例えば、パソコンはapple社、グッドデザイン賞を受賞したabrAsus(アブラサス)の薄い財布、掃除機はルンバのお掃除ロボット、洗濯機はドラム式洗濯乾燥機・・・といった感じです。
これらの品の一つ一つは安いものではなく、考え方によってはつつましいとはいいがたいものもあります。
でも、その他の部分で無駄を省き、必要と思うものにお金をかけることで、質素でありながら、贅沢な部分も兼ね揃えたスタイルを実現しています。
一昔前に、一点豪華主義というスタイルがあり、洋服はプチプラでシンプルだけれどもバッグは高級ブランド品にするといったメリハリのつけかたがありました。
贅沢な面もあるけど質素な生活というのは、これに近いところがあります。
質素な生活を送るために必要な貯金額
生活を質素にすると、必要なお金の額は少なくなります。不景気が続いているので、将来や老後に備えて貯金額を気にしている人は多いですが、質素な生活を送ればお金の心配がやわらぎます。
公益財団法人生命保険文化センターの発表によると、「月々の生活費の全国平均は約31.0万円」という数字があります。(参考:月々の生活費は平均していくらくらい?)
この場合、65歳から毎月約15万円の年金をもらえるとして、差額の約15万円を貯金で賄う必要が出てくるので、85歳まで生きるとして、老後20年間x毎月15万円=3600万円の貯金額が必要ということになります。
一方、質素な暮らしを送るならば、毎月の生活費は20万円程度に抑えられます。
となると、老後20年間x毎月5万円=1200万円の貯金額で大丈夫そうだということになります。
これならば、定年前に早期リタイヤや40代でセミリタイヤするなども場合によっては可能となってきます。
質素な生活は日々のランニングコストが抑えられるので、アルバイトをするなどして少しの収入があれば、貯金額が多くなくても生活をしていけるのです。
質素な生活は質素な食事から
これから質素な生活に切り替えていきたいならば、まずは食事を見直すことをおすすめします。
なぜなら、現代人の多くは食べすぎているからです。
1日3食を常に満腹になるほど食べる必要はありません。むしろ、腹八分目のほうが健康を維持できます。
食事の量をコントロールするには、外食が多いと上手くいきません。外食は量が多めで味付けが濃く、カロリーが高い商事が多いからです。
質素な食事にするには、自炊をするとよいです。例えば、昼食を手作り弁当にすれば、食べる量と内容を自分で決められます。
前の日の夕飯の残りをお弁当にも入れるなどすれば、時間を効率よく使えて食材も上手く使い切れたりします。
食事は生活の中で大きなウエイトを占めているので、食事が質素になると生活も質素になっていきます。
フランスヨーロッパの質素な生活
「フランス人は10着しか服を持たない~パリで学んだ“暮らしの質”を高める秘訣~」というベストセラー本があります。
これをきっかけとして似たような本が多数出版され、フランスに代表されるヨーロッパ流の質素だけど心地よく豊かな生活を送っているスタイルが注目を集めました。
日本流の質素な生活は、倹約のイメージがつよくて貧乏・節約が連想されますが、ヨーロッパ流となると、おしゃれに感じられるところがウケたのです。
ヨーロッパ流の質素な生活とはこんな感じです。
- 必要以上にお金をかけない
- 自分で作れるものは手作りする
- 日頃は節約をしてバカンスを楽しむ
- いつも同じ服を着ている
- モノを手入れして長く使う
日本では、いつも同じ服を着ていることは恥ずかしいという考えがあったり、たくさんお金をかける事をよしとする人も多かったりします。
ヨーロッパとくらべると常識の違いは多少ありますが、質素な生活の本質部分においては、通じる部分が大きいかと思います。
質素だけど豊かな生活の4つのポイント
質素であっても豊かな生活は送れます。私自身、質素な生活をするようになっても生活は充実していますし、むしろ質は向上したと感じています。
そこで、質素だけれど豊かな生活を送るための4つのポイントをご紹介します。
- 自分でできることはやる
- 足るを知る
- 流行に流されない
- 自分の価値観で選択する
それぞれについて詳しく説明します。
自分でできることはやる
例えば、食器洗浄機やお掃除ロボット。忙しい人が時短のために使うのは良いですが、時間に余裕があるならば、自分でできることは自分でやるようにしましょう。
自分の生活にかかわることを機械や他人に頼ると、雑用な余計なものも増えます。自己完結させられれば、スッキリシンプルで自立した生活ができます。
足るを知る
もっと高品質・もっと華美に・もっと便利にと考えると、いつまでたっても満足できません。満足できないと心が辛くなります。お金をたくさん使ってモノが増えても心は満たされるとは限らないのです。
でも、「自分はこれでOK」と思えれば、そこで満足できます。モノを増やすのではなく考え方を変えることで、心が満たされます。
流行に流されない
特にファッション業界は、毎年新しい服を流通させるために流行を作っています。流行に乗っているとおしゃれな人と見られたりもしますが、商業に乗せられているだけとも言えます。
流行は、周りの人が勧めてくるなど、煽って正常な判断をできにくくする演出もありますので、注意が必要です。
自分の価値観で選択する
信念をもって自分にとって必要なものは自分で見極めましょう。流行に流されたり、誰かの意見を鵜呑みにしてはいけません。
自分以外の価値観で選択をすると、無駄なものや間違ったものを選んでしまったりして、後で後悔する可能性が高いです。
質素な生活を送るとなぜ人生が豊かになるのか?
質素な生活を送ると、生活に余裕が生まれます。
モノが少なければスペースを広く使うことができますし、時間の余裕もできます。
じっくりと考えて決断できるようになると、自分に自信を持つことができて、自分の価値観で判断できるようになります。
人生を自分で選んで進んでいくことができるので、当然満足度が高くなり、充実して豊かな生活を送れていると感じられるのです。
余裕のある人生は、五感を使ってよく味わうことができるので、深みのある人生が送れるとも言えます。
人生に迷いがあったり、毎日の生活が殺伐だと感じている人は、質素な生活を心掛けてみることをおすすめします。