「晩春」映画 小津安二郎監督/出演:笠智衆・原節子
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小津三部作の2作品目「晩春」を視聴しました。
北鎌倉に行きたい気分になりました。大人になって東京近郊の地理について知るようになったので、海への距離感や東京への距離感も分かり、作品への理解が深まっている事を感じます。
歳を重ねて、知識というかこういった様々な事柄についての蓄積が経た今、読書や映画鑑賞をより楽しめるようになっています。
作品の中に出てくる土地に出かけたり、資料館や文学館巡りをしたり、食事処や食べ物を楽しんだり、使われている小物などの老舗ブランドの品を手に入れたり、派生する興味についても、大人であるからこそ楽しみやすい状況にあるのは嬉しい限りです。
壺のカットの解釈について
有名な映画なのでストーリーや全体的な感想はさておき、wikiにも書かれていてよく論争にもあがる「壺の解釈」について、私の考えをまとめてみたいと思います。
壺の解釈とは、紀子が父と二人で旅行に出かけた夜、床を並べて会話するシーンにて、壺のカットが2回挟み込まれるのですが、それが何を意味するのか?という問題です。
これには諸説あって、娘が父に対して抱いている性的コンプレックス(エレクトラコンプレックス)であるとか、子宮の比喩(メタファー)である等と言っている人がいるのですが、私は、壺が表現しているものは嘘とか言えない本音ではないかなと感じました。
嘘って壺の中にしまっておくイメージがあるからです。壺のカットは2回あるので、娘の嘘と父の嘘です。娘の嘘は「お父さんのこととても嫌だったんだけど…」と言おうとして最後まで言わなかった事の逆、つまり、父の再婚はやっぱり嫌だという本音です。
そして、父の嘘はネタバレになってしまいますが再婚するというのは嘘だったという最後の告白の伏線といびきをかいて寝てしまったのは嘘寝ではないか?という事です。
さらに、壺のカットの後には竜安寺の石庭のシーンがつながりますが、この庭は、どの角度から眺めても必ず1個の石が隠れて見えないように作られている事が有名で、それは、映画の中でほとんど触れられていない、紀子の母(父の妻)の存在を示しているのではないでしょうか。
つまり、父・母・娘3人の複雑な心理とそれぞれの言えない思いが、壺と石庭の比喩として描かれているように思いました。
日本文化も人間関係も、全部を言わないところに良さがあったりします。そんな切なさと美しさを感じました。
南禅寺の瓢亭
印象的だったセリフの一つがこちらです。「どうだい、今日昼、行こうか瓢亭(ひょうてい)?」
瓢亭とは、京都の南禅寺近くにある400年以上の歴史を持つ高級料亭です。
小津安二郎の映画は家族をテーマにしているので、家族との思い出が湧き上がり、母と二人で京都旅行をした際に、母が瓢亭に行きたがった事を思い出しました。
とてもお高いし、予約もしていなかったので、ふらりと行けるはずもなく、近くの別の、それでもそれなりにお高い料亭に連れて行ってもらった懐かしい記憶です。
当時の私はまだ若く、世間の物の値段の相場や金銭感覚を持ち合わせておらず、今思うと、両親が色々なところへ連れて行ってくれたり、体験させてくれたり、物を買い与えてくれたりと、お金と手間暇をかけて育ててくれたことに感謝してもしきれません。
そんな謙虚な気持ちにさせられるほど、瓢亭さんってお高いんです。でも、調べてみたら名物の「朝がゆ」は、リーズナブルです。
大人になって色々と味わえる様になった今、いつかぜひ訪れてみたいものです。
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