40代で卒婚を選択した社会背景と世代の特徴
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卒婚というと、50代・60代の熟年夫婦が離婚ではなく卒婚を選ぶケースを思い浮かべる人も多いと思いますが、私は40代で卒婚をしました。
そこで、40代という世代の特徴や卒婚を選択した社会背景についてまとめてみました。
今の40代は時代の変化にもまれてきた世代
私は1970年代生まれ、いわゆるロスジェネ世代です。
バブルを知らないので大人になってからはずっと不景気。就職活動は超氷河期で、派遣社員や非正規社員といった不安定な働き方が登場し、年金受給の期待も薄く、悲惨な世代と言われることがよくあります。
時代が変化を強いられるときに、新しい制度や考え方の影響を真っ先に受けてきました。
代表的な出来事は、女性の社会進出・DINKS・終身雇用制の崩壊・働き方の多様化などです。
どれも、今までなかった考え方や制度です。
私は、卒婚という新しい夫婦のあり方が、これらと並ぶものではないかと思っています。
寿命が延びたことによる考え方の変化
人生100年時代と言われるようになってきています。40代であればまだ半分以上の人生が残っていることになります。
30歳前後で結婚したとして、子供が一人二人であれば、一息つくのが40代。子なし夫婦の場合、夫婦で過ごした時間の長さや濃さは、かつての50代・60代と同じくらいになっていると言えます。
つまり、
今までの人類であれば、寿命を考えて、「あと少し我慢して添い遂げよう」というのが普通の発想だったかもしれませんが、今は事情が違うのです。
40代はまだまだ若い
寿命が延びたのは医療技術の発達によるところが大きいですが、医療だけでなく、美容や健康面においても、技術発展による様々な変化が起こっています。
その結果として、40代に入っても若々しい人が増えました。
20代に見える人もいますし、30代の頃と変わらない仕事量をこなしたり、気力体力ともにアクティブな人はたくさんいます。
若いということは、仕事や遊びなどのやりたいことを楽しむ時間が必要であるだけでなく、新しい考え方を取り入れることができるということでもあります。
今の40代という世代は、卒婚に適した条件がそろっているといえるでしょう。
社会の変化による卒婚の必然性
不景気が続いている世の中ではありますが、卒婚というスタイルが生まれることの後押しになったともいえる社会変化があります。
それは、「安価で多様な商品の登場」と「人手不足」です。
100円ショップの充実など探せば安い商品が色々手に入ります。これによって、生活コストを抑えれば、多少の収入があれば一人で生活をしていくことが可能となりました。
また、人口減少による人手不足が深刻化しているので、仕事を選ばなければ高齢になっても働くことができます。
夫婦関係に不満があっても、他に生きていく手段がないので我慢をするしかないという時代ではないのです。
卒婚は、積極的におすすめするスタイルではありませんが、私は、やり方によってはアリだと考えています。
とくに40代からの卒婚は、夫婦のあり方の新しいスタイルとなるのかもしれません。
卒婚をした芸能人の事例などはこちらの記事にまとめました。
⇒卒婚している芸能人や卒婚がテーマの映画・本まとめ!